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「義母と娘のブルース」第3話

こういう話好きだ。誰も悪者にならない話。うまい、と思わず唸る綺麗にオチのついた話。

亜希子さん、ドラマで見てる分には良いけど実際に身近にいたらウザいだろうなあ(笑)。
元キャリアウーマンといっても、仕事だけできたわけではなく飲み会、オール、腹芸、コールといった「非効率的な」業務も積極的にやってきたのならPTAの大切さもわかるだろと思うんだけど。
前回まではあまり亜希子さんの私情を感じなかったけど、みゆきちゃんが絡むと突っ走るのね。無表情だけど感情的な亜希子さん、いつもニコニコして感情的にならない良一さん。この関係が好きだなあ。恋じゃないからこそ、とても良い。
良一さんの懐の深さは、もはや悟りの境地にいるようですね。確定路線っぽいのでネタバレでもないと思いますが、余命わずかなのにあんなに穏やかな境地でいられるだろうか。
決して事なかれ主義ではなく、みゆきにも亜希子さんにも「よくない」と思ったことは怒らず冷静に伝えられるし、無理に行動を変えようとせず寄り添って軌道修正を図ろうとする。みゆきだけでなく亜希子さんも包み込んでしまう、圧倒的器の大きさ。理想のパパであり旦那だよなあ。
「亜希子さんのやることには反対です。でも僕は亜希子さんの味方です」って良い台詞ですね。一度は言われてみたいです。

亜希子さんのお説教「そんな背中を子供に見せられない」っていうのは、いやあ陰口でうまく発散してそれなりにうまく付き合っていけるならそれでいいじゃないかと思ってしまったのですけど。本音と建前は、使い分けるべきですからね。
自分か相手が負けを認めるまで戦うのなら、その先は戦争しかないですし。戦争になったら弱い方は負かされるだけだから。うまく発散して自分の機嫌を保って、それでうまいことやっていけるならそれも立派な生き方だよ。

奥貫さんに「私だってもっと働きたかった」と言わせずに、ほのめかす程度にしたのが良い。亜希子さんにそこを突かせて「だからPTA頑張ってたんですよね?」とか言わせないのもいい。
奥貫さんも別に現状が不満だというわけでもないと思うんですよね。ただ、どちらかを選ばなきゃいけなかった。選んだ人生に後悔はしていないけど、ふとあの時選ばなかった選択肢が浮かんでモヤモヤっとするんだろう。それは一生消えない古傷のようなもので。
ぜんぶわかってるからこそ、奥貫さんは負けを認めたし、亜希子さんも「正直そこまでやるから大変になるんだと思いましたが」と前置きしつつ「細やかな気配りをしていたんですよね」と言ってあげる。お互いに足りないものを認め合えた。優しい決着だったな。

PTAに求められるものって別に効率的な業務とかでもないんですよね。
本質は、誰でもできるちょっとした作業をみんなでやる事によって、保護者や教師が顔見知りになれて仲良くなれる。そうしたら何かあった時に、協力してもらえるし大事にならない。
なんでも硬直化してしまうと害の部分が目立ってしまうけど、かといって数年に一度こうやってぶっ壊すわけにもいかないしねえ。

予想はできたけど、最後に写真送ってくれるのもよかったな。
田口くんあたりはツッコミどころが多いけど(笑)、主婦時代もちょくちょく出てくるのかな。あのレンタル料は亜希子さんのポケットマネー……?

良一さん、かなり好きになって来ただけに退場はつらいな。

by nandemo274 | 2018-07-27 18:55 | ドラマ

感想などを書き殴っている私的なノート。基本ネタバレだらけです。


by nandemo274